Mark Padmore & Mitsuko Uchida – Schubert’s Winterreise live from Wigmore Hall

大変ご無沙汰しております。

一昨日新居へ引っ越したもので、記事を更新することができず、
現在もノロノロ回線で何とか近況報告をと思ってパソコンの前に向かっている状態なので、
まともにYOUTUBEが再生できない現状では、とても毎回お届けしているような内容の記事をお届けできないことをご了承ください。

 

Wigmore HallのYOUTUBEアカウントは質の高い演奏会動画を多数投稿しており、
個人的にとてもお気に入りなのですが、
久々に覗いてみると、内田光子が伴奏を務める冬の旅の映像が公開されたので紹介しようと思います。

歌っているのは英国人テノールのマーク・パドモアで、
パドモアと言えば、同じ英国人ピアニストのポール・ルイス(Paul Lewis)とのコンビの方がCDも出している上に、度々来日もしていたのでお馴染みな方も多いかもしれません。
一方の内田はどのような伴奏をするが個人的に注目のポイントです。

 

 

 

テノール Mark Padmore
ピアノ  内田 光子

シューベルト Winterreise(全曲)

この映像は2017年のようですね。
なお演奏は10:00~始まります。
ルイスが伴奏を弾いた同曲の音源は以下

 

 

 

こちらの録音は2009年なので、録音年代にはそこそこ開きがありますが、パドモアの声には大きな変化は感じられません。

 

本来はこの2つの音源での演奏の違いを細かく書いていきたいのですが、
残念ながら前述の通り回線工事が終わるまではそれが難しそうです。

 

すごくざっくりした感想をあえて書くならば、
内田は上手く伴奏している感じで、歌と伴奏の役割分担がはっきりされているように感じるのですが、ルイスは時々歌と競うように、歌よりピアノが前に出ることがあって、特に低音の鳴らし方や、ペダリングというと大雑把過ぎますが、フレーズの感じ方が内田とは全然違う部分があって面白いです。

なので、好みで言うとルイスが全体的に私は好きなのですが、後半の演奏

14曲目のDer greise Kopf(白髪の頭)以降の悟りを開いていくと言えば良いのか、
ピアノから余計な感情が消えてこそ味が出てくる辺りの曲は内田の貫録を感じました。

パドモアの歌唱に関しては好き嫌いがあるかもしれません。
特にパッサージョ付近の”a”母音は全部鼻声のアペルトなので、これが許せない人は嫌いだと思いますが、曲全体の構成力を考えると、声はともかく歌は上手い。
というのが私の意見です。

また落ち着いたら、ちゃんとした記事を書きますので、

とりあえずは近況報告も兼ねて、目に留まった演奏会を紹介させて頂きました。

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