ウィーンが有名歌手を動員した無観客でのガラコンを実施しました。
Vienna Gala Concert 19.04.20
<プログラム>
Juan Diego Flórez
„La mia letizia infondere“, Cavatine des Oronte aus „I Lombardi“ von Giuseppe Verdi, 1843
„An die Musik”, Op. 88/Nr. 4 von Franz Schubert, 1817
Valentina Nafornita
„Oh Dieu, que de bijoux ….Ah! Je ris de me voir“, Rezitativ und Juwelenarie der Marguerite aus „Faust“ von Charles Gounod, 1859
„Zdes’ khorosho / Wie gut ist es hier“, Op. 21/Nr.7 von Sergej Rachmaninow, 1900-1902
Tomasz Konieczny
„Embraceable You“ von George & Ira Gershwin, 1928
„Kozak / Der Kosake“ von Stanisław Moniuszko, 1849
Elena Maximova
„Vois sous l’archet …C’est l’amour vainqueur“, Arie des Nicklausse aus „Les contes d’Hoffmann“ von Jacques Offenbach, 1881
„Ja zhdu tebja / Ich warte auf Dich“, Op. 14/Nr.1 von Sergej Rachmaninow,1896
Piotr Beczała
„Amor ti vieta“, Arie des Grafen Ipanoff aus „Fedora“ von Umberto Giordano, 1898
Jongmin Park
„Ideale / Ideal“ von Francesco Paolo Tosti, 1882
„Auf der Wippe“ von Young-Shim Noh, 1995
Andreas Schager und Lidia Baich
„You’ll Never Walk Alone” von Richard Rodgers & Oscar Hammerstein, 1945
Yusif Eyvazov
„Una furtiva lagrima“, Arie des Nemorino aus „L’elisir d’amore“ von Gaetano Donizetti, 1832
„L’ultima canzone / Das letzte Lied” von Francesco Paolo Tosti, 1905
Anna Netrebko
„Mattinata / Morgenröte“ von Ruggero Leoncavallo, 1904
„Son / Schlaf”, Op. 38 Nr. 5 von Sergej Rachmaninow nach einem Gedicht von Heinrich Heine, 1916
Jonas Kaufmann und Helmut Deutsch
„In einem kleinen Café in Hernals“ von Hermann Leopoldi und Peter Herz, 1932
Anna Netrebko und Yusif Eyvazov
„Non ti scordar di me / Vergiss mich nicht” von Ernesto De Curtis,1935
この時期によくこれだけの演奏会ができたな~、流石ウィーン!!
ピアノがスタインウェイでなく、ベヒシュタインてのが個人的には良い味出してるなと思ったのですが、まぁ、これだけビッグネームが並んでいると、一々歌手についてコメントする必要性がないような気がしますので、ココでのコメントは差し控えようと思います。
ただ、東欧~ロシアの歌手が多いですね~。
シャーガーが唯一のオーストリア人歌手なのではないかと思いますが、
少なくとも、ネトレプコの夫という理由だけで大きな舞台に立っているYusif Eyvazovのような歌手を出すくらいなら、オーストリアの若手有望歌手を紹介した方がよっぽど有益だと思うのですけどね。
しかし、そのシャーガーの歌のインパクトは大きいです。
45:28~48:38
You’ll Never Walk Aloneという曲を歌っているのですが、原曲は以下
家での演奏映像のようで、奥さんがヴァイオリン伴奏をして、自身でギターを弾かながら歌っているんですが、この曲は原曲と比較すればわかるとおり、シャーガーは途中や後演に黄昏フィナーレから動機を持ってきているアレンジ版。
そして最後は愛の救済の動機で終わる・・・並の歌手でなく、現在最高のヘルデンテノールがコレをやるからこそ心を打つのではないでしょうか。
この後にあのテノールが出てくるので、完全に余韻が台無しになるんですけどね。
後は、韓国のバスJongmin Park も、母国の歌を歌い、これが中々心に染みる演奏です。
とは言っても、
一流歌劇場と言われているところは、どこでも結局同じような歌手が歌っている。
という現状が果たして良いのかどうか・・・人の移動が制限される今だからこそ考えさせられます。
そのような視点でみると、やっぱり先日コチラの記事で紹介したフェニーチェのようなイタリアの劇場は、国内の歌手だけで主役を固めてもとても高いレベルを維持できる。
歌唱芸術を牽引してきた国としての底力を見た気がしました。
それにしても、ネトレプコのマッティナータが絶叫し過ぎて酷い。
カウフマンは歌声より口笛の方が美しい(´Д⊂
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