ソプラノ歌手のErin Morley(エリン モーリー)が今月にリモートにて弾き語り映像を公開しました。
Erin Morleyについては、単独の記事としては書いておりませんが、
来シーズンのメトロポリタン歌劇場のキャスト紹介記事として触れましたので、
そちらも参考にして頂きたいのですが、今回のリモートリサイタル映像は歌手としてだけでなくピアニストとしても素晴らしい腕前であることに驚かされました。
Live Online Concert with Erin Morley | Friday, May 15, 2020
ピアノ伴奏が単調な伴奏になっている、ドニゼッティ、ベッリーニ、ヴェルディなどのアリアを弾き語っているならまだわかるのですが、
モーリーは驚くべきことに、Rシュトラウス、ラフマニノフ、フォーレといった伴奏だけでも難しい曲を楽々と弾き語っています。
特に素晴らしいのは、Jシュトラウスのこうもり、アデーレのアリアで、
リズム感と言えば良いのか、空気感が見事にウィンナーオペレッタなところ。
これは逆に自分で弾き語っているからこそできる奔放な演奏で、実に見事です。
この演奏映像を見ても、上半身、肩や首に余分な力みがなく、歌声だけでなく、ピアノのタッチまで曲によって音色を使い分けられているところ。
単なる歌手としてだけでなく、芸術家として大変優れていることが、この映像だけでもわかりますので、是非ご覧ください。
この映像を見たら、今まで彼女を知らなかった音楽ファンは勿論、
知っていても興味のなかった人もファンになってしまうことでしょう。
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