今回インタビューさせて頂いた方は、
オペラというよりは、コンサート歌手としてドイツで活躍されている、
テノールの吉田志門(よしだ しもん)さんです。
吉田さんのプロフィール等については、ご本人のブログ、及びHPをご参照願います。
ブログ
https://profile.ameba.jp/ameba/operaismylife
HP
https://shimonyoshida.amebaownd.com/
まず、このインタビューをご覧頂く前に、吉田さんのYOUTUBEチャンネルをご覧頂くことをお勧めいたします。
と言うのも、ここで吉田さんが発声に関してや、シューベルトのAve Mariaの歌い方などについて解説されたりしており、そこでお話されていることから掘り下げて聞いている部分があるためです。
志門さんが師事された先生のGreenbergについては、私も過去に記事にしていますが、
とにかく舌のことしか言わない。というのは中々興味深いですね。
ぜひ、以下の記事もご参照頂き、彼女の歌っているフォーム、特に舌に注目して歌っている姿を見てみると発見があるかもしれませんね。
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今回、志門さんにインタビューをさせて頂いた私の印象としまして、
まだ20代であるとは思えないほど、歌っているレパートリーも知識も実に広くて、
オマケに話し方まで落ち着いているので驚かされました。
それでいて肝心の演奏はと言うと、理性や技術でガチガチな歌を歌っているのではなく、歌唱には若さや情熱が溢れているというのが何より好感が持てる部分です。
最近有難いことに、こうした一流の歌い手の方へインタビューをさせて頂ける機会が増えてきたのですが、改めて感じることは、やっぱり喋っている声が皆様素晴らしいです。
声が素晴らしいというのは、よく通る、滑舌が良いなどあると思うのですが、
個人的に一番は喋っている私自身が疲れないということですね。
喉は聴いている音にも反応して共振しますから、喋っている声が硬かったり詰まっていたり、
あるいは喉が上がった声だったりすると、こちらの喉もそれに引っ張られて疲弊してしまいます。
なので、テノールが苦しそうに高音を出していると、聴いているこちらも不安になったり、息苦しくなったりしますよね。
その逆に、良い声の方と話していると、長時間話していても全然疲れないんです。
そんな訳で、気づいたらかなり長時間のインタビューとなってしまいました(笑)
歌う前に、こんな自称評論家の私のインタビューにお付き合い下さいましてありがとうございました。
この場を借りてお礼申し上げます。
なお、7月、8月に日本での演奏会やCDの発売も予定されているとのことなので、
情報が入りましたら、ここでも紹介させて頂こうと思います。
吉田志門/碇大知 シューベルト作曲「水車小屋の娘」から どこへ
Schubert”Die schöne Müllerin” Wohin
非常に軽くて明るい声でいらっしゃるのですが、
歌声は中低音をしっかり磨いてきたことがよくわかる演奏をされるんですよね。
これから歳を重ねてどう声が変わっていくのか、近々日本に一端戻ってどのような演奏を聴かせてくれるのか、本当に楽しみです。
そんな訳で、このインタビューはまだまだ続きます。
後、先日までお送りしていた、田中絵里加さんのインタビューもまだ続きますので、
お楽しみに!
[…] 昨日アップした、吉田志門さんへのインタビューでも、 彼は子音ではなく、母音の研究に情熱を注いでいた。と仰っていたのですが、 正にペーターゼンの演奏は母音の歌い方の上手さが際立ちます。 […]
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