次の動画の題材を考えていた時にGianfranco Ceccheleがカラフを歌ったトゥーランドットの映像を見つけてしまった。
チェッケレ。
30代・40代でイタリア物が好きで、実際に歌を勉強していてテノールだったらまず知ってる歌手なのですが、
一般的に見ると、「知ってる人は知ってる」程度の知名度のテノール歌手なのかもしれません。
このような記事を書いていて、コメント下さる方を見ていると、モナコ人気はやはり圧倒的に高いように思うので、タイプ的にもチェッケレのような歌手はもっと日本のオペラファンにも知られるべきではないかと考えると、動画で特集しても良いかな?と思った訳です。
日曜の夜で早く寝ないといけないと言うのに、チェッケレとニルソンの謎解きの場なんて見てしまったら寝れません(笑)
しかも、チェッケレは楽譜に書かれた音を崩さず、表現も節度があって丁寧に歌うので、演奏としては面白くないと感じてしまう人もいるかもしれませんが、歌の勉強をしている人にとっては良いお手本だと思うんですけどね。
こういう声はいくら強い喉もって音圧掛けたって出ない。
それどころか、チェッケレは細い響きのポイントから全然外れないので、歌う時の息の量なんかは超省エネだと思います。
絶対前に勢いよく息を吐いてはいあないことは確実で、
太く重たい、ホセ・クーラみたいな声とは真逆の出し方をしていると思います。。
という事で、次回作成する動画の予告でした。
大変楽しみです。
チェッケレは手元にボンジョヴァンニレーベルから出ているアリア集がありますが、圧巻の歌唱でした。
世代的には、三大テノールくらいなので、注目されて然るべき人かと思いますが、なんとも残念です。
楽しみにしています。チェッケレは三大テノールの世代ですが、実力的にはドミンゴやカレーラスを遥かに凌いでいます。パバロッティとはスピントとリリコレッジェーロ〜リリコなので単純に比較はできませんが、キャリア後半〜晩年において、レパートリーもフォームも崩さず、素晴らしかったので個人的にはパバロッティよりも実力は上だと感じています。オーバーな表現をしないのもいいですね。本当ならドミンゴやカレーラスに変わって、チェッケレやボニゾッリ、マルティヌッチ、ジャコミーニ辺りが宣伝されるべきでしたね。Spirto gentil を歌っているのを聞きましたが、役的には少し声が重い気もしますが、さすがですね、上手に歌ってます。確か、息子さんも若い頃はテノールとしてチェッケレと一緒に歌っている動画を見たことがあります。チェッケレよりは声が軽く、声はフォーム荒削りでしたが、いいものを持っていたと感じました。
最近、癖は強いつよいもののドイテコムに少し興味があるのですが、チェッケレのように記事にしたりする予定はありますか?
Rei様
コメントが迷惑メールに振り分けられてしまって、何度もコメント投稿下さったようでお手数おかけしました。
恥ずかしながらドイテコムはソプラノ歌手しかわからないです。
よろしければ言語、フルネームで名前を教えて頂いてもよろしいでしょうか。
何度もすみませんでした。確かオランダ人のソプラノ歌手クリスティーナドイテコムです。魔笛の夜の女王役でいちばん有名だったと思います
>Rei様
「チェッケレのように記事」という言葉で勝手にテノール歌手のことだと勘違いしておりました。
ソプラノのドイテコムですね。
夜女歌いとしてはとても有名な方ですね。
チェッケレほど実力に見合った評価や知名度を獲得してない歌手も珍しいですよね。
最近、脚光を浴びてる歌手=客観的な評価を得てる歌手だ。と私の意見に反論される方が現れたんですけど、
チェッケレを聴いてもそう言える方に説明できる言葉を持ち合わせていないんですよね。
自分の耳で良い演奏を判断して、知名度に惑わされることなく、自分が上手いと思う歌手を探すことに楽しみを見出していらっしゃる方のために記事を書いていこうと思います。
夜の女王も当たり役ですが、ノルマ、特にin Mia manを聞いて上手いと思いました。
実力=知名度と考えることこそが、聴衆の劣化の引き金であり、オペラ自体のレベルも下がっていくことになると思います。歌手としては嫌かもしれませんが、昔のスカラ座のようにパフォーマンスが悪かったら、ブーイングが飛び交うぐらいの方が、歌手のレベルをあげてくれるのかもしれませんね。
関係ない話ですが、最近はmario sereni とMario Filippeschi, Aureliano Pertileの歌唱にひきつけられました。やはり、昔は歌手全体のレベルがだいぶ高かったのですね。