やってしまいました。
家にテレビがないのでラジオで毎年聴いていたのですが、
今年はずっと地震関連のニュースで、ニューイヤー放送しない。。。
もしや今年は聴けないのか?・・・と思ってNHKのHPを色々調べていたら、一応料金払ってなくても、リアルタイムだったら視聴できたんですね。知りませんでした。
それに気づいたころにはすでに20時を過ぎてまして、前半を丸々聞き逃しました。
なので、今回書けるのは後半の数曲だけとなってしまいました。
楽しみにして頂いていた方には本当に申し訳ないです。
もし、聞き逃し配信で聴けたら、土日に改めて聴いて前半を書こうと思います。
第66回NHKニューイヤーオペラコンサート
<出演>
[ソプラノ]砂川涼子 田崎尚美 船越亜弥 森麻季 森谷真理
[メゾ・ソプラノ]谷口睦美
[カウンターテナー]藤木大地
[テノール]笛田博昭 福井敬
[バリトン]青山貴 大西宇宙 黒田博 須藤慎吾
[バ ス]斉木健詞 ジョン・ハオ 妻屋秀和
[合 唱]新国立劇場合唱団 二期会合唱団 びわ湖ホール声楽アンサンブル
藤原歌劇団合唱部
[管 弦 楽]東京フィルハーモニー交響楽団
[指 揮]沼尻竜典
私が聴けたのは妻屋さんからでした。
◆妻屋秀和(バス)
歌劇「ボリス・ゴドノフ」から「戴冠式の場」(ムソルグスキー)
相変わらず音圧は日本人離れしてまして、
次に歌ったジョン・ハオ氏の声と比較しても明らかに声の強さでは上。
ただ、歌唱の柔軟性という面ではやっぱり何を歌っても同じに聞こえてしまう。
◆ ジョン・ハオ(バス)
歌劇「ドン・カルロ」から「独り寂しくねむろう」(ヴェルディ)
バスにしては声が薄くて、ちょっと
高い音域になると揺れるのが気になるところ。
それっぽく歌えてはいるのですが、ヴェルディを歌うバスの声ではないですし、ピアノの表現でも、ただ弱い音というだけでどこか芯がなくてふわふわして聞こえてしまう。
◆森谷真理(ソプラノ)
楽劇「サロメ」から「どうして私を見てくれないの?」(リヒャルト・シュトラウス)
聴くたびに声が悪い意味で変容していく気がする森谷氏。
別に好きな曲歌えば良いと思いますけど、それならファンの前でだけ歌っていて欲しい。。。少なくとも日本を代表する歌手として、この演奏はない。
もう高音絶叫してるだけで、低音は全く鳴らないので、シュトラウスの描いた旋律美、ましてや官能性なんてものが浮き上がってくることはなく、声に配慮して伴奏に徹したオケがすすり泣く中で、ノンレガートで吠えてるだけにしか聞こえない。
サロメってこういう音楽ですよね。
◆田崎尚美(ソプラノ)
楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「優しくかすかな彼のほほえみ」(ワーグナー)
もはや何語かもわからなかった森谷氏の歌唱とは違って、ドイツ語が聞こえる安心感。
レガートで歌えることの重要性がこの二人の比較だけでよくわかる結果でした。
ただ、ところどころ音程が低いなと感じる部分があったのが惜しい。
それでも、吠えない。押さない。
これができるだけで聴いている方としては心地よさが全然違う。
一部の特殊な人を除いて、聴衆は基本的にデカい声が聴きたいのではなく、上手い歌が聴きたいのである。
歌劇「ドン・ジョヴァンニ」から「食事のしたくができた」(モーツァルト)
重唱なので誰が特別どうこうということを書くのが難しいのですが、個人的には、騎士長を歌っていた斉木健詞氏の演奏は中々好感が持てました。
どうしても低声、特にバスなんかは発音が不明瞭になりやすいのですが、斉木氏は”i”母音が明るくて深さもあるポイントで響いて、そこで他の母音もさばけているので、
前に歌っていた、ジョン・ハオ氏の演奏と比較すると、響きのポジションが一段上で、声に芯が通っているのがわかるのではないかと思います。
ちゃんと聴けた歌手が少なくて申し訳ないですが、
冒頭に書きました通り、聞き逃し配信で聴くことができましたら、残りの方の演奏についても書きたいと思います。
もし、期間限定でも無料で聴ける場所などがあれば、情報提供いただけると大変助かります。
前半もなかなかでした…
個人的には、ラダメス、タンホイザー、スカルピアに強い違和感を覚えました。
nhk+で聴けます。期間限定です。
男性では笛田さんと大西さん、女性では田崎さんが良かったです。あと個人的には清水さんの歌唱をもう少し聴きたかったです
サノサ様
笛田さん、生で聴くとちょっと声がおかしくなってきてる気がするんですけど、
映像だとあまり気にならない感じだったんですね。
田崎さん、2、3年前に聴いた時はちょっとフォーム崩したのかな?と思える演奏だったんですが、
今回は、前を歌った方との差もあったかもしれませんけど、声ではなく響きに言葉を乗せる良いフォームの演奏だったと思います。
笛田さんの声が変わってるのは気づかなかったです。今年のニューイヤーオペラコンサートはほとんど大西さんと清水さん目当てで見ていたので他の歌手はあまり良く聞いてなかったのですが、思った以上に癖のある歌唱をしてる歌手が多かったので、そういった歌手に比べたらまだ笛田さんは良かったと思います。
NHKプラスというアプリで受信料を支払っている住所を登録すればログインすることができ、フル尺映像付きで見ることができます!
え?
受信料払ってない。
ダメですよ払わないと(^^;
某国営放送さんのサイトに文句・・・じゃない、誹謗中・・・・でもない、
意見を言うのも払っているのといないのではやはり違うので、一応は払いましょう。
私も国営放送さんにはバンバン言いたいので。
まあ、その事は置いといて、私も今回のコンサートはまだ観ていません。か
録画はしてあるので、今日明日辺りに観る予定です。
見逃し配信は恐らくあると思います。
聞き逃し配信に関してはわかりませんが。
ニューイヤーオペラコンサートは、前半と後半の間に何かしら企画がありますね。
その企画に、ゲストとしてディマシュ氏が参加したら、とても面白そうです。
もしもそれが実現して、彼の歌声を聴いた観客や歌手の方々が、どんな反応をするのかと想像してしまいます。
すみませんm(_ _)m
何時も変なコメントばかりで。
いー様
テレビをそもそも持ってませんから受信料払わないのは当然のことだと思いますよ。
逆に、テレビ持ってても、今ではチューナーレステレビが一般化してきてますから、
NHKは衰退の一途をたどるでしょう。
今年は例年になくつまらなかったです
アヴァンギャルドな(もしくは変なw)メイクにも違和感
特にヤーゴやフィリッポのメイクはちょっと可哀そう
録画で拝見しましたが途中でこんなに飛ばしながら観たのは初めてかも
ただ私も騎士長は良かったように思います
ドン・ジョヴァンニも声や立ち姿ともに良かったと思いますが
特に言及されていないところをみるとあまりお好みではないようで
tm様
ドン・ジョヴァンニを歌った大西宇宙氏が上手いのはある意味既定路線、
と言うより、今回のキャストで大西さん以外期待できる人いないな~。というのが私の最初の印象だったので、
大変失礼ながら、騎士長を歌った斉木さんが良かったので、彼の演奏のみ記載した感じですね。
大西さんは世界的に見ても全然通用するレベルの歌手だと思います。
そうでしたか
同じ感想を持たれていて嬉しいです
素晴らしい人は第一声聴いただけで惹き込まれますよね
今回の騎士長の斉木さんもそのひとりでした
今回のコンサートを見てもっとこのような場で紹介されて然るべき優秀な若手歌手のみなさんがたくさんいるのにそのような方たちが少なかったのは残念ですね
私も昨年の武蔵小金井で聴いた田中絵里加さんなどはその筆頭に思います
海外を拠点にされてる方たちはスケジュールの都合もあるのかもしれませんがやっぱりなんだかんだ言っても日本人オペラ歌手が国内のオペラファンにアピールする場としてはいまだにこの番組の注目度は高いと思うんですよね
民放のようにスポンサーや視聴率を過度に気にしなくても済むNHKだからこそ真に質の高い番組づくりを追求してほしいものです
tm様
田中絵里加さんを小金井でお聞きになったんですね。
来月も来日して演奏会されますので、友人としてぜひ聞きに行って頂けると嬉しいです。
https://www.yokosuka-arts.or.jp/performance/detail/?id=2638
私がニューイヤーを厳しく批判する理由はまさにそこですね。
普段クラシックの声楽にふれない方が、ゴールデンタイムに公共放送が流せば耳にする人もいるはずで、
そこで素晴らしい演奏を耳にしたら興味を持つ人も増えるはずなのですが、
はっきり申し上げて日本を代表するとは言い難い歌手を何人も出しているようでは、
逆にライトなファンは離れるか、海外の歌手しか聴かなくなるだけで、業界を衰退させる要因にこそなれ、発展には全く貢献しない番組になってしまいますからね。
だからこそ、本当に実力のある人をこの番組は出演させないといけない義務があると思うのです。
大西宇宙さんは良かったですよね。あとは妻屋さんは安定感はあるト思いますが、確かに表現の点で問題がありますよね。前にコンサートを聴きに行ったことがありますが、シリアスなアリアは良かったですけど、La calunniaを真面目に歌ってしまっていて面白くなかった記憶があります。日本では優れている歌手だと思っていますので少し残念だと思います。他の歌手の方々について思うところは私も同じです。
ところで民放の「芸能人格付けチェック」という番組でのオーケストラの設問でソプラノの歌唱がついていたのですが、プロ側に音大の先生が、アマ側にそのお弟子さんの音大生が出ておられていました。TVerの見逃し配信で視聴できると思いますので、もし良ければご覧くださいませ。結構な方々がアマチュアの方を選んでいました。私の感想ですが、音大の先生の方は日本人歌手といった感じで、声で押す感じで、母音の響きの高さがバラバラのように思えましたが、お弟子さんのほうは母音の響きの高さが先生より揃っていて言葉として成立していたように思えました。
通りすがりです様
コメントありがとうございます。
そうなんですよね。
妻屋さんはロッシーニのブッファを歌ってもセリアと同じように聞こえてしまって、音色が全部同じなのが一番気になります。
大西さんに関しては、素晴らしいことはわかっているのですが、ドン・ジョヴァンニが個人的にはバリトンよりバスが歌った方が好きなののと、大西さんが高音に強いハイバリなので、歌うならやっぱりセビリャのフィガロのような役の方が声的に合うな。というのが正直な感想だったりします。
もし「芸能人格付けチェック」について、リンクと何分頃かがわかれば教えて頂けると大変有難いです。
先生より弟子の方が上手いことは別に珍しくないですのでその時の様子が気になります。
Yuya様
一応リンクを返信しましたが、送信ミスかもしれませんのでもう一度送ります。もし前回の返信が届いてましたら削除してください。
以下のリンクの29:35より設問が始まります。
https://tver.jp/episodes/ep154530qt
通りすがりです様
すいません。
せっかく送って頂いていたのにスパムに入ってしまっていたようです。
先にお話しを伺っていたので、演奏を聴いてなるほど。と思いました。
私も「B」の方が声としては素晴らしいと思います。
ただ、アマチュアらしさがあって、それが日本語の子音の扱い方ですね。
特に「K」が立ち過ぎて不自然です。
まぁ、サザンとか、椎名林檎とか節回しに癖のある歌手の曲だったら話は別なのかもしれませんけど、
今回はそういうのはナシで考えた場合ですよ。
その辺りAの演奏は、わざとあのような浅い声で歌っているのかわかりませんけど、
発音に関してはアマチュアらしい癖がないとは言えるでしょう。
結構日本語は上手く歌えないクラシックの歌手多いですからね。
Yuya様
こちらこそお手数おかけして申し訳ありません。
改めて聞くと確かに音大生の方は子音が飛び出て目立っている感じがありますね。プロの方は子音が余計に目立つこともないですね。勉強になります。ありがとうございます。
しかし音大生の四年生というのは凄い方は凄いのですね…
通りすがりです様
先生より良い声の生徒さんはけっこういるものですよ。
特に軽い声のソプラノは、一般的に30歳前半あたりまでがピークなので、
超絶技巧や超高音は若い歌手の方が有利ですね。
逆にドラマティックな声の学生は本当に稀です。
宇宙さんに口押さえられてた船越さん、という女性の片付けも若手の方ですよね?
これから世に出てくるのかな?と楽しみにしてます