シーズン開幕が近づいてきたので、新国立劇場21-22シーズンのキャストから、
注目歌手を5人、ランキング形式で動画にしてみました。
知名度やキャリアだけで言えば、
例えば、ばらの騎士で元帥夫人を歌う予定のダッシュなんかは本来ランクインさせるべきなのですが、私は正直上手いと思ったことがないので、動画の中では一言も触れておりません💣
Annette Dasch
声に深さがある訳ではないのに、発音が奥で低音も響きが貧しい。
なぜ売れてるのか個人的には謎です。
ランク外では、椿姫のジェルモンを歌う予定の、ミシュケタは声だけで見ればとても素晴らしく、
希少な暗く重いドラマティックなバリトン歌手です。
Gezim Myshketa
ホロストフスキーが好きだった方にはお勧めできる歌手ですが、
私にはちょっと作った感じの声に聴こえてしまって、イタリア語の特徴とも言える、開放的な母音が生かせていないと言えば良いのでしょうか?
例え重い声でも、チェーザレ・シエピなんかは顕著ですけど、明るく開放的な部分があってこそ、イタリア物を歌うに相応しい声だなと思える訳で、
確かにジェルモンは声質だけなら合うでしょうが、この人とハルティヒの重唱なんかを想像すると、ちょっと胃もたれしそうだなというのが個人的な感覚です。
一方アルフレードを歌う予定のデソーレは普通に良い歌手という感じです。
matteo desole
圧倒されるものはありませんが、癖がなく堅実な演奏が期待できます。
アルフレードも歌い慣れた役のようなので、他の癖の強いキャストと比較すると、
声はデカくないけど、彼がいることで、イタリアオペラってこういう声で歌って欲しいよね。という印象を聴き手に与えるのではないかと思います。
その他では、間違えないのはコルベッリでしょうか。
Alessandro Corbelli
声良し、機動力良し、演技力良し。
バスとしては軽い声ですし、プラティコのような独創的なキャラクターではありませんが、大家といっても良いでしょう。
今更注目するまでもなく、素晴らしい歌手ですが、チェネレントラのドン・マニフィコだし、彼目当てで見に行くオペラではない。というのが悩み所です。
それと、TJマイヤーは結構好きな歌手だったのですが、
どうも不自然に声が重くなった気がしてなりません。
Thomas Johannes Mayer
10年以上前の演奏
2019年
https://www.youtube.com/watch?v=saR-BAku76c
ちょっと吠えてる感じに聴こえてしまって、こんな感じだとちょっとザックスは心配です。
そこまで重い声ではなかったのに、ヴォータンやらを歌ってしまったのが原因なんじゃないかと思いますが、良くなっていることを期待するしかありませんね。
見えてる地雷としては魔笛のキャスト・・・
具体的な言及は避けますがなぜこうなった?
というツッコミしかありません。
こんな感じでしょうか。
動画の中でも取り上げたのですが、兎に角キャスティングを頑張った感が伝わってきたのが、ペレアスとメリザンドで、この演目をやるために揃えたってのが伝わってきて、個人的にはドビュッシー好きじゃないんですが、聴いてみたいなと思わされました。
また冬は感染爆発の可能性も示唆されていますし、
予定通りに全員が来日できるかは未知数ですが、予定通りに出演者が揃って演奏できることを願うばかりです。
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