発声オタク向け動画 RICHARD MILLER MASTERS CLASS

リチャード ミラーと言えば、
優れた声楽教本の著者として発声オタクには有名な人で、

日本語訳されたものも、それなりに大きな書店では普通に売っているのを見かけます。

 

例えば以下

 

 

 

 

 

 

 

「歌唱の仕組み」の方は私も持っていますが、
解剖学的に説明されていて、行ってしまえば以下の動画がそれに基づいて行われた講義ということになるでしょう。
発声練習のパターンも色々と例が書かれていて、この講義がそのまま本になったものと考えれば良いと思います。

 

 

本人が発声の実演を見せている31:30辺りを聴く限り、
F辺りで喉が上がって、中低音とは響きの質が変わってしまっているのですが、
まぁ、理屈が分かったからと言って出来る訳ではないのが声楽で、

医者兼、テノール歌手みたいな人には私も散々酷い目にあわされてきたので、言ってることが正しいけど本人はできてない。
ということは歌の世界ではむしろ当たり前に起こっていることで、これを突っ込むと大抵のプロと言われる歌手も指導なんてできなくなってしまいます。

リチャード ミラーの声について、
私見ですが、身体の使い方は良いのかもしれませんが、最後の最後で鼻の方に響きを集めようとしてるところが違うなぁ。と感じます。
米国系の歌手に鼻声気味の歌手が多いのはこのメソード影響か・・・?

 

 

偶然関連動画でJerome Hines(1921~2003)が63歳の時のリサイタル映像があったので聴いてみたのですが、
やっぱり歌い方が全然違うんですよね。

 

無茶苦茶重くてパワフルな声なのですが、
本人は間違えなく軽く歌っています。

どこが響いてるって、喉とか胸とかではなく、上の歯なんですよね。
個人的には、リチャード ミラーの講義より、ハインズの演奏の方が良い勉強になりました /(^o^)\ナンテコッタイ

 

 

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