イタリアを中心に活躍するテノール歌手 高橋 達也さんへのインタビュー 2回目

先日お届けいたしました、テノール歌手、高橋達也さんへのインタビュー 二回目になります。

一回目からの続きになりますので、まだご覧になっていない方はコチラからご覧ください。

 

 

高橋達也さんインタビュー②

 

高橋達也さんの公式HP
http://tenoretatsuyatakahashi.com/ind…​

 

高橋達也さんのYOUTUBEチャンネル
https://www.youtube.com/user/ttdoming…

 

 

今回は日本の声楽界の現状が如何に厳しいかということを中心にお話していますので、かなり辛辣に聞こえるかもしれませんが、これがイタリアで活躍する高橋さんから見た日本の状況である。ということは、日本の声楽界がもっと成熟して欲しいと願うのであれば知っておかねばなりません。

 

本当の歌手のキャリアとは何なのか?

ブーイングも起こらない、とりあえず歌ったら拍手を貰える環境は果たして演奏家にとって良いのか?
聴衆はもっと良い演奏を歌手に求めないといけない。
良い演奏に出会えれば聴衆だってもっと幸せになれるし、良いもとを求めて競争が起こって磨かれるのが健全な姿ではないのか・・・。

他人の演奏を評価することに関して、
偉そうだ。
行儀が悪い。
音楽への敬意がない。
などの批判をされる方を時々見かけますが、演奏家を評価するのは聴衆であって、
良い演奏と悪い演奏を同じように扱ってしまうのであれば、それこそ音楽への敬意などあったものではありません。

上記のような言い分は一見正しく見えますが、学ぶことを放棄し、与えられたもので満足しろという怠慢な聴衆の言い分とも言える訳です。
聴衆も演奏家も良い物を求めることで発展していくのですが、残念ながら日本にはそれがないことを高橋さん憂慮されていました。

 

なお、インタビューの中で出ている世界で活躍する中国人歌手、Yijie Shi(石 倚洁)については過去に私も記事を書いていますので、ご参照ください。

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