【予告】次はラトヴィアの歌手を取り上げます

既にご覧になって下さった方もいらっしゃるかもしれませんが、
先日はアルゼンチンの歌手を取り上げました。

 

 

 

 

 

 

アルゼンチンの歌手は総じてレベルが高くて、
クーラやアルバレスのような有名歌手より、若手バリトン勢に要望な歌手が多く、
ソプラノ陣も非常に素晴らしい声の歌手が揃っている印象でした。

面白いことに、アルゼンチンは全然レッジェーロな声の歌手がおらず、リリコ~リリコスピントの歌手ばっかりなので、日本とアルゼンチンでソプラノ歌手の交換留学とかしたら良いんじゃないかと思った程です(笑)

 

それはさて置き
次はラトヴィアの歌手を紹介する予定で、今色々と情報を調べているのですが、
現段階では、上手い歌手と一般的なレベルの歌手の差がとても大きい印象を受けました。

ラトヴィアの歌手と言えば、メゾソプラノのエリーナ・ガランチャを筆頭に、
ソプラノでは、クリスティーネ・オポライス(私は有名指揮者ネルソンスの妻という力で有名になっただけと酷評してますが💣)
マリーナ・レベッカ
テノールでは、アレクサンダー・アントネンコ
と有名劇場で主役を歌う歌手が揃っているので、全体的に高いレベルだろうと思って、
ラトヴィアの劇場事情を見ていたのですが、意外なことに日本とあまり変わらないのでは?と思えるレベルでした。

 

Latvijas Nacionālā opera の2019年のニューイヤーコンサート

 

このガラ・コンサートに上手いと思える歌手が一人もいない・・・
ラトヴィア国立歌劇場の専属歌手を改めてチェックしてみようと思っていますが、
現段階でメゾソプラノはガランチャの一人勝ちといった感じでした。

ソプラノ勢には、まだ上手い人がいそうな感じで、
私の感覚として、オポライスよりは上手い人がいました((笑)

そんな訳で来週までにはラトヴィアの歌手紹介動画が作れたら良いなと思っております。

 

後、別件なのですが、
日本国内で活動している歌手の方から、匿名という条件で、国内の声楽事情や、
いかがわしい先生に引っかからないためにはどうしたら良いのか。
などの情報をお話して下さるということで、もしかしたら、そこで伺った話をまとめて記事にするか、
動画にして私自身で話すかする予定です。

国内で活動されている方は、表立っては意見を言い難い状況だと思いますので、
私から情報を発信していく。ということも、要望があればやっていこうかなと思います。
言いたいことを言うには、その業界でお金を稼いでいない人じゃないと無理ですから、
ここが、どんな分野でもアマチュアの人がその業界で実は一番重要になってくるポイントなのではないかと思います。

日本人は西洋人より体格的に劣ると言いますが、バレエ教室が世界一多いと言われる日本は、世界的なダンサーを輩出しています。

高田 茜さんなんかは世界トップクラスのダンサーですからね。

 

ピアノも熱心なので、世界的なコンクールで結果を出すピアニストが沢山出ていますよね。

でも声楽は・・・・
合唱は盛んなので、日本の合唱はアマチュアでも非常にレベルが高いと思うのですが、
合唱と比較すればソロのレベルが追いついていないことは間違えありません

この部分の底上げがない限り、日本の声楽レベルは上がらないのではないかと思います。
そのためには、アマチュアの愛好家や学生を金蔓としか見てないような、間違ったことを平気で教える(あるいは何も教えられない)先生から身を護る知識を付けないといけない。
ということになります。

2件のコメント

  • 声楽鑑賞初心者 より:

    Yuya様

    そうですよね。日本は合唱は盛んなのに何故か声楽は盛んじゃないんですよね…。
    これはひょっとすると、本来なら声楽方面に向くはずの(広い意味での)歌唱力重視系の需要が演歌に流れてしまったのが一因じゃないかと思っています。イタリアなら大衆歌謡を声楽家が歌ったりしていますし。

  • 声楽鑑賞初心者 より:

    追記:よくよく考えたら戦後直後までの歌唱力の優れた大衆的歌手と言えば、藤山一郎や伊藤久男といった声楽系にルーツを持つ人ばかりでしたね。その後になると、春日八郎や(演歌歌手かどうかは議論の余地がありますが)美空ひばりといった演歌系歌手が歌唱力の優れた大衆歌手の中心になっていったわけですから、どこかで歌唱力重視の歌唱文化の中心が、声楽歌手から演歌歌手に置き換わったようですね。

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