ヨゼフ カレヤが来シーズンのバイロイトのパルシファルだと!

今年のバイロイトは、あまり興味を惹かれるものがないので全く聴いていない

そりゃ、お馴染みの顔ぶれで、しかも個人的に好きではないグールドやフォークトが主役を固めていれば当然なのですが・・・一応トリスタンのライヴ音源YOUTUBEにあるので貼っておきます。

 

 

 

<CAST>

Tristan – Stephen Gould
Marke – Georg Zeppenfeld
Isolde – Catherine Foster
Kurwenal – Markus Eiche
Melot – Olafur Sigurdarson
Brangäne – Ekaterina Gubanova
Ein Hirt – Jorge Rodríguez-Norton
Ein Steuermann – Raimund Nolte
Junger Seemann- Siyabonga Maqungo

 

 

さて本題は来シーズン
ちょくちょく情報が出てきたのですが、なんとドイツ物とは縁がないと思っていた、ヨゼフ・カレヤ(joseph calleja)がパルシファルを歌うらしい。

ソースはコチラ
ここには、コントラルト歌手として有名な、ナタリー・シュトゥッツマン
(Nathalie Stutzmann)がタンホイザーの指揮をする。という話題も書かれていて、それもかなり気にはなるのですが、ここではあくまで取り上げるのは歌に関する部分だけにしておきます。

 

数年前に、アラーニャがローエングリン歌うことになった時も驚きましたが、最近イタリア物やフランス物を中心に歌ってた歌手がワーグナー歌うの流行っているのでしょうか?
そういえば、日本でも急に〇上〇明氏や〇川〇子氏がドイツ物歌い始めましたし、何なんだろう・・・。

 

ここでカレヤをご存じない方のために簡潔に説明しますと、
1978年マルタ生まれで、1999年に21歳の若さで世界的な声楽コンクールOperaliaで入賞したことから一躍注目を集めました。
ちなみに、この年の入賞者にはトーランド・ヴィリャゾン(Rolando Villazón)、
ジュゼッペ・フィリアノーティ(Giuseppe Filianoti)という、これまた現代を代表するテノールが顔を揃えていることからも、このコンクールがどれ程のレベルかがわかると思います。

少し脱線しますが、こんな感じでOperaliaは毎年スター歌手を輩出するため、このコンクールの入賞者の当時とその後を動画にまとめる企画を開始しましたので、よろしければそちらもご覧頂ければ幸いです。

 

 

その後すぐに大手レーベルからCDを出しています。
その時のCDが以下

 

 

 

ちょうど私が大学在学中で、定期的に渋谷のタワーレコードで新譜の試聴をして情報を集めていたのを思い出しました(笑)
しかし、この当時から個人的にはそこまでピンとくるものはなくて、その理由がチリメンヴィブラートが掛かることでした。

その後に出たCD音源がYOUTUBEにありますが、やはり常にヴィブラートが掛かっているんですよね。

 

そしてここからが本題ですが、
今YOUTUBEの音源を探しても、当然彼がワーグナーを歌ったものはありません。

 

そして最近と思われる演奏音源が以下(声を重く作ってる)

 

 

通常の声で歌ってる時はこういう声

 

こういう言い方は大変失礼なのですが、カレヤは私の中で、
フランチェスコ・メーリの下位互換的な立ち位置なんですよね。

まず二人は、声質がメーリそっくりで、ピアノの表現方法としてファルセットを多用する点、
そして、持っている声はリリコレッジェーロにも関わらず、やたらトスカのカヴァラドッシを歌っているところ。
発声的に、時々鼻に掛かることがある。(メーリは特に”a”母音が顕著。)

以上が2人の共通したところですが、
メーリはまだチリメンヴィブラートがなく、下半身から繋がった芯のある声なんですが、
カレヤはどこか上半身だけの響きになっていて、トスカみたいなのを歌う時はそれを間違った手段で補っているので、デカい声を出しているようで響きが乗っていないのでオケにかき消されてしまっています。
そういう意味ではメーリの方がまだオケと喧嘩しない声で歌えるだけ技術がある。
というのが私の意見です。

これらを総合して、最近彼が歌っている役を見ても一切ドイツ物が見当たらないことから、
バイロイト音楽祭=ワーグナー演奏の聖地。
と現在も思っている方がいらっしゃったら考えを改めた方が良いかもしれません。

今では固定化された歌手で多くの演目を固め、新演出などの話題性がある演目にはスター歌手を引っ張ってくる(全くワーグナーを得意としてない歌手でも)
というスタイルで、聴衆も本当の意味でのワグネリアンがチケットを奪い合って集う風景はもうなくなってしまったのではないかと思います。

昔は抽選でもチケット取るにはワーグナー協会なんかに入らないと厳しかったみたいですが、今はチケットが余ってる公演もあるとか・・・。

今回のパルシファルにカレヤを起用するという選択は、そんなバイロイトの現状を如実に表しているように思えてなりません。

 

そんな訳で、まだバイロイトが世界のワーグナー演奏をリードしていた2005年のローエングリンをお耳直しにどうぞ

 

 

Lohengrin Bayreuth 2005

<CAST>
Heinrich der Vogler Reinhard Hagen
Lohengrin. Peter Seiffert
Elsa von Brabant Petra-Maria Schnitzer
Friedrich von Telramund Hartmut Welker
Ortrud Linda Watson
Der Heerrufer des Königs Roman Trekel
1. Edler Arnold Bezuyen
2. Edler Helmut Pampuch
3. Edler Miljenko Turk
4. Edler Martin Snell

 

まだリンダ・ワトソンがソプラノとして出る前、
ザイフェルトはやっぱり神。
ワーグナーというのはこういう声で歌わないといかん。
少なくともチリメンヴィブラートは論外よ!
ということで、カレヤは結局キャンセルするんじゃないかと思っているんですが、果たしてどうなることやら。

 

2件のコメント

  • 与儀 より:

    カレヤがバイロイト!
    迷走が止まらないですね。

    知名度よりワーグナー演奏における実力を重視してほしいけど、フォークト重宝してるようじゃ無理ですよね。

    • Yuya より:

      与儀様

      私も、もうバイロイトに興味を無くして久しいですね。
      フォークトは、ワグネリアンの間でも評価が二分されているので、一方的に批判するのは違うかなとも思いますが、
      ローエングリンならまだしも、彼のテッシトゥーラから見てもジークムントやタンホイザーはあり得ないと思いますね。

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