22-23シーズンの新国の演目とキャストが発表になりましたので、
こちらのキャストをチェックしていきましょう。
別途注目歌手については動画にまとめようかと思っておりますので、
ここでは来日する予定の歌手を一通り取り上げて、一言コメントを書いていくような感じにしようと思います。
新国のHPでも詳細が確認可能です。
コチラ参照
<ジュリオ・チェーザレ>
ジュリオ·チェーザレ: マリアンネ·ベアーテ·キーランド
コルネーリア: 加納悦子
セスト: 金子美香
クレオパトラ: 森谷真理
トロメーオ: 藤木大地
アキッラ: ヴィタリ·ユシュマノフ
Marianne Beate Kielland
一瞬聴いた感じ上手そうなのですが、響きが上がっておらず上半身だけで歌っている感じは否めません
Vitaly Yushmanov
日本に住んでいるロシア人歌手で、実は私と同じ先生に習っていたことがあって、一応私も面識があります。
この歌をロシア語で歌うって、昨年の四月の演奏ですが、もっと拡散されて欲しいなと思いますね。
ただ、歌は少々パワー系なのですね。
ご本人と直接話した時は、声楽の勉強をライプツィヒでしていたので、実はリートもかなり歌っていたそうなのですが、喉が鳴り過ぎてしまうという言い方が適切なのかはわかりませんが、誤解を恐れず言えば、もっと鼻歌位の気持ちで歌ってほし。
<ボリス・ゴドゥノフ>
ボリス・ゴドゥノフ: エフゲニー·ニキティン
ヴァシリー·シュイスキー公: マクシム·パステル
ピーメン: アレクセイ·ティホミーロフ
女主人: 清水華澄
聖愚者: パーヴェル·コルガーティン
Evgeny Nikitin
バイロイトにも出ていたヘルデンバリトンですが、こんなことしてたんですね。
ヘルデンテノールからロック歌手になった、ペーター・ホフマンを思い出してしまった。
ニキーティンと言えば、私の中ではバイロイトでハーケンクロイツのタトゥーを入れていたことが発覚して、その後干された記憶しかありませんが、高い技術を持った歌手なのは確かです。
ただ、スケールが大きくないと言えば良いのか、響きの質は整っているのですが、開放感に欠けるのと、そこまで劇的な表現を得意としている感じではないので、ゴドゥノフがどのような演奏になるかはあまり想像がつきません。
Maxim Paster
Alexey Tikhomirov
典型的な声押しのダメなロシアバスですね。
PAVEL KOLGATIN
不思議な歌い方ですね。
微妙にイタリアっぽい明るい声に聴こえるような気もするのですが、響きは乗っておらず、高々G程度でズリ上げる。
鼻声にはなっていないように聴こえてて鼻で響きが止まっている。
<ドン・ジョヴァンニ>
ドン・ジョヴァンニ: シモーネ・アルベルギーニ
騎士長: 河野鉄平
レポレッロ: レナート・ドルチーニ
ドンナ・アンナ: エレオノーラ・ブラット
ドン・オッターヴィオ: ジョヴァンニ・サラ
ドンナ・エルヴィーラ: セレーナ・マルフィ
Simone Alberghini
イタリアのバスバリトンがこんな太く重い発声をするとは!?
こんなイタリア人呼んでくるなら日本人でも良いのではないかと思ってしまう。
それこそ大西宇宙氏を起用せよ!
Renato Dolcini
録音状況の問題もあるのでしょうが、声は飛んでいるのだろうか?
声質は悪くないと思うのですが、低音が飛んでいるのかがよくわかりません。
ただ、抜くような感じの歌い方をしてるのでレガートも今一つなのは確か。
Eleonora Buratto
少々米国系ソプラノっぽい籠った感じの中低音域ではありますが、今まで紹介した歌手の中では明らかにレベルが違う歌唱をしている印象です。
この人のドンナ・アンナは適役と言えるでしょう。
Giovanni Sala
オッターヴィオで呼ぶ声としては少々重いように思うのですが、
新国で歌う前に、トリノで同役を歌ってからの来日予定ということで期待はできそうです。
Serena Malfi
この人、メゾのはずなんですが、ツェルリーナやデスピーナ歌ってる映像があり、
今度はエルヴィーラを歌う予定とは・・・
予定でも、新国に来るまでは、ハンブルクやウィーンでドラベッラやケルビーノ歌ってから、来日してエルヴィーラってちょってお意味が分かりません。
なぜエルヴィーラ役でこの人を呼んだのか全く意味不明です。
この人使うなら日本人キャストで良くね?
<タンホイザー>
タンホイザー: ステファン・グールド
ヴォルフラム:ダニエル・オクリッチ
ヴァルター: 鈴木 准
ビーテロルフ: 青山 貴
エリーザベト: サビーナ・ツヴィラク
ヴェーヌス: エグレ・シドラウスカイテ
グールドは先日書いた今年(2022年)バイロイト音楽祭のキャストについての記事で書きました通りの意見です。
Daniel Okulitch
響きが乗らない声で歌っているバリトン
なので、弱音の表現では真っすぐに歌うことができずに、一々奥に引いてごまかす歌い方になるので、レガートなんてあったものではない。
これではヴォルフラムも期待できない。
Sabina Cvilak
音の頭の音で、一々喉を押すようなアタックする音が入ってしまう。
重い声ではないのに、ドラマティックメゾの物まねみたいな声の出し方をするのは何なのだろうか?
これでエリーザベトを歌うのか?
グールドを筆頭に、タンホイザーは喉押し歌手のバーゲンセールのようです。
Egle Sidlauskaite
やっと喉押しではない歌手がいました。
ただ、この人は逆に常に上の前歯を見せて歌っているフォームからもわかるように、
微妙に喉が上がったところで歌っているため、深い声なのに平べったい感じになってしまっていて、
発音の面でも唇が有効に使えないので
<ファルスタッフ>
ファルスタッフ: ニコラ・アライモ
フォード: ホルヘ・エスピーノ
フェントン:村上公太
フォード夫人アリーチェ: ロベルタ・マンテーニャ
ナンネッタ:三宅理恵
クイックリー夫人: マリアンナ・ピッツォラート
Nicola Alaimo
名バスバリトン、シモーネ・アライモ(Simone Alaimo)の甥にですが、
個人的には、ニコラの方が深みがある声で、高音も素晴らしい抜け方をしていると思います。
シモーネの方がティンブロ(芯のある響き)がしっかりしているので、輝かしいイタリア的な声に聴こえるのですが、ニコラの方が柔らかさと深さがあって、自然に良いポジションで響いている感じがします。
まぁ、何にしても今まで紹介してきた、ドンジョヴァンニ歌う予定の歌手や、ヴルフラム歌う予定の歌手とは全く違う次元の発声技術で歌っているということは確かです。
彼のファルスタッフなら聴きに行っても良いかもしれない!
Jorge Espino
メキシコ出身の若手歌手
この人は知りませんでしたが良い歌手ですね。
今までキャスティングにケチを付けまくっていましたが、ファルスタッフは良い人選!
エスピーノは、響きの芯が前にあって、深さもありながら言葉を前でさばけているので、発音も明瞭。
この人は楽しみですね。
Roberta Mantegna
この人も、悪くはないのですが喉がちょっと上がったところで歌っているので、上半身だけで歌っているような、浮き気味な響きになってしまう。
Mariana Pizzolato
今まで紹介したイタリア人女声歌手の声が、どこか浮いた感じ、籠った感じと表現した理由が、ピッツォラートの声を聴けばよく分かって頂けるのではないかと思います。
下半身から繋がった響きで、決して芯の強い煌びやかな声ではありませんが、自然な響きで、低音~高音まで同質な響きで歌えています。
こういう歌唱は派手さがないのであまり受けないのかもしれませんが、言葉でレガートに歌う、本来の意味での技術とはこういうものなのではないかと思います。
少なくとも、大きい声、太い声で高音を出すとか、大きな声を出すとか、超絶技巧ができる。というのだけが技術ではないのは間違えありません。
ナンネッタ役を歌う予定の三宅理恵氏も、この役は歌い慣れたところがあると思いますし、
言葉を前でさばく技術はちゃんとしていらっしゃるので、
ファルスタッフのキャストは全体的にレベルが高いです!
<ホフマン物語>
ホフマン: レオナルド・カパルボ
ニクラウス/ミューズ:小林由佳
オランピア:安井陽子
アントニア:木下美穂子
ジュリエッタ:大隅智佳子
リンドルフほか: エギルス・シリンス
Leonardo Capalbo
低音は悪くないですが、パッサッジョ(五線の上のF辺り)より上が鼻寄りの変なポジションに入ってるので、出だしの音も一直線には歌えずに細切れ状態。
高音は、正しい音が出てはいますがこの歌い方では飛ばないでしょうね。
安井陽子
日本にコロラトゥーラを得意とする歌手は沢山いますが、
長くハイソプラノとして活躍できるだけの技術がある歌手は滅多にいません。
安井氏はずっとレパートリーを変えることなく声を維持できていることが、技術的に優れている何よりの証拠ですが、その技術の根幹は結局のところ中低音で、超高音を得意としながらも、このような日本歌曲でも、しっかり安定した響きと言葉で聴かせることができる。
ウィーンに留学して上手くなった歌手は殆どいないのですが、彼女は数少ない成功例ではないかと思います。
多くの日本人ソプラノの歌唱フォームを見て入ればわかりますが、上の前歯を見せて歌う人多すぎです。
そうすると絶対横に平べったい母音になるのに、なぜそうするのでしょうか?
陽子氏のような上手い方はそんな歌い方してないのですから、こういう簡単に直せる部分をもっと多くの歌手気を付けてほしいと思ってしまう。
木下美穂子
最近の歌唱がどうなっているのか知らなかったのですが、
現在もコレだけ歌えるのであれば、下手な外国人呼んでくるよりよっぽど良いですね。
ただ、イタリア物しか歌っているのを聴いたことがないので、フランス語のオペレッタでどのような演奏をするのかは私の中では未知数。
Egils Silins
シリンスは大好きな歌手なのですが、なぜホフマン物語でこの人呼んで来る?
サロメのヨカナーンだろ!常識的に考えて。
ここでも新国の意味不明なキャスティングが発動しました。
<アイーダ>
アイーダ: セレーナ・ファルノッキア
ラダメス: ロベルト・アロニカ
アムネリス: ユディット・クタージ
アモナズロ: フランコ・ヴァッサーロ
ランフィス:妻屋秀和
エジプト国王:伊藤貴之
Serena Farnocchia
力で押す感じがない訳ではありませんが、細い声ではあっても唸るような中低音の出し方はしませんし、高音は立派で、アイーダは得意にしている役でもありますので期待できますね。
Roberto Aronica
全盛期であれば注目すべきテノールとして取り上げていたのですが、
高音が粗削りな響きになってきてしまっているので、ラダメス役としては劇的な歌唱をすると思われるので楽しめると思いますが、最後まで声がもつのかは少々不安があります。
良い声で熱っぽく歌うので盛り上がるとは思うのですが、声を消耗する歌唱をしてるので仕方ない。
Judit Kutasi
ルーマニア系のメゾ。
高音の迫力は一級品なので、アムネリスはかなり期待できそうですね。
発音が奥気味で、低音は引っ込んでしまう感じはありますが、アムネリスを歌える声としてはこれ以上は中々ない人選なのではないかと思います。
FRANCO VASSALLO
遂に、現在最高のヴェルディバリトンと記事に書き続けてきたヴァッサッロが来日するとか、私はテンション上がってしまうのですが、アモナスロかぁ・・・できればリゴレットで来て欲しかった。
でも楽しみなことには変わりありません。
<リゴレット>
リゴレット: ジョルジュ・ペテアン
ジルダ: ハスミック・トロシャン
マントヴァ公爵: イヴァン・アヨン・リヴァス
スパラフチーレ: 妻屋秀和
マッダレーナ: 清水華澄
モンテローネ伯爵:須藤慎吾
George Petean
良い歌手ではあるのですが、高音がテノールっぽい響きなんですよね。
前に紹介しているヴァッサッロとは明らかに違う。
一応ヴェルディバリトンとして世界中で歌っているのですが、私はヴェルディバリトンの声ではないと思っています。
Hasmik Torosyan
トロシャンは良い歌手ですね。
この人の演奏については、2019年に新国のドン・パスクワーレで来日した時に記事を書いていますので、そちらを参照ください。
Ivan Ayon Rivas
若手有望株を呼んできたという部分では中々良い人選だと思います。
しかし、技術ではなく持っている楽器と勢いで歌っている演奏スタイルには共感できません。
高い響きで歌っているように聴こえるかもしれませんがそうではなく圧力で押し出している声です。
その証拠に、フレーズの歌い終わりに息を勢いよ吐く音が入っている箇所が所々あるのがわかるでしょうか?
似たような声質の Javier Camarenaと比較すると、圧力で無理やり喉を鳴らしているアヨン リヴァスと、適量の息で自然に声帯を鳴らすカマレーナの違いがわかるのではないかと思います。
こういう違いがわかる耳を鍛えることが大事です。
<サロメ>
サロメ: アレックス・ペンダ
ヘロデ: イアン・ストーレイ
ヘロディアス: ジェニファー・ラーモア
ヨハナーン: トマス・トマソン
ナラボート:鈴木 准
ヘロディアスの小姓:加納悦子
Alex Penda
奥で声を作っているような感じで、このピアノは舞台の後ろまで飛んでいるのだろうか?
しかも発音も奥なので、ドイツ語でこのスタイルだと厳しいのではないかと思えてしまうが、果たして実際はどうなのだろうか?
生で聴いてみたら案外良いという可能性もあるし、ちょっと未知数な感じがします。
録音で聴く感じでは、内に籠っているように聴こえる。
Ian Storey
10年以上前の音源しかYOUTUBE上になかったので、現状どうなっているかはわかりませんが、この歌い方であれば、あまりよくなっていることは想像できません。
よくこんなノンレガートで歌えるものだと感心する。
だから楽器だけで勝負したら日本人が勝てないのは当然だなと思ってしまう。
Jennifer Larmore
この人、私の中では古楽を得意とするメゾソプラノだったのですが、ヘロデアスかぁ。
この演奏を聴く限り、そこまで悪くないように思います。
この役がヒステリックなので、あまり美しい声が求められる訳でもないですし、コレはコレでありかもしれません。
Tómas Tómasson
深い響きでありながら、暗くなりすぎない声は魅力があります。
時々響きが落ちたり、鼻に入り気味になったりするのですが、基本的に一番顔の前で発音する”i”母音が引っ込むことなく、前で鳴っていて、そこに他の母音も合わせることができているので、十分期待できるのではないかと思います。
<ラ・ボエーム>
ミミ: アレッサンドラ・マリアネッリ
ロドルフォ: スティーヴン・コステロ
マルチェッロ: 須藤慎吾
ムゼッタ: ヴァレンティーナ・マストランジェロ
ショナール: 駒田敏章
コッリーネ: フランチェスコ・レオーネ
Alessandra Marianelli
あまり音源がない歌手なので、この演奏から判断するしかない感じなのですが、
どうも空間が狭い声と言えば良いのか、響いてるポイントは前にあって、言葉も前でさばけているし、レガートの質も悪くないのですが、スケールガ小さい(録音環境のせいかもしれませんが)
高音を聴いても、開放しきれているというのとは程遠いので、可もなく不可もなくといった演奏になる気がします。
Stephen Costello
良く言えば丁寧な歌唱をする歌手、
悪く言えば表現が薄味な歌手。
高音、響きの質が常に安定しているのは素晴らしい!
ということで、大崩れすることはないと思いますが、演奏が良いかどうかはわかりません。
ちょうど、アイーダでラダメスを歌う予定のアローニカと逆のような感じで、間違えなく一定以上の演奏はするでしょうが、圧倒的な興奮は味わえない可能性が高い。
といった感じでしょうか。
Valentina Mastrangelo
細く声ながらも、深く澄んだ声は日本人歌手の多くの方がお参考に出来そうな良いソプラノ歌手。
低音でも太くならず、声量はなくても響きが落ちないので曲全体で緊張感が失われず、ピアノの表現も見事。
特に最後のピアノの音質は理想的とも言って良いでしょう。
この人のムゼッタならば期待はできそう。
Francesco Leone
素直な声ですがバスにしては線が細く、低音もそこまで鳴らないのが気になるところ。
響きのラインも横に広がり気味で、柔らかいレガートで歌えてるのは良いことなのですが、フレージングに緊張感が生まれないのは響きが散ってしまっているからでしょう。
まだ成熟してない良い楽器を持った学生みたいな歌手だな~というのが私の印象でした。
以上が22-23年の新国、全予定演目と外国人キャスト、及び日本人の注目キャストでしたが、いかがだったでしょうか?
私の中では、ファルスタッフとアイーダは行こうかなと思います。
後はサロメとボエームがどうかな?といった感じでしたが、
ドン・ジョヴァンニはかなり残念な感じでしたね。
皆様はどのようにお感じになられましたでしょうか?
よかったら感想などをお聞かせ頂ければ幸いです。
おまけ
クラシック関連の情報発信をするYOUTUBERの方が、
先日以下のような動画を作っていました。
クラシック関連の情報を発信している方で、チャンネル登録者が8万近くに達しているのを見れば、今や日本のクラシックファンに与える影響力はかなり大きいのかなと思います。
そんな彼女に私はちょっと意地悪な質問をしてしまいました。
以下が私の質問と彼女の回答です。
Q:馬鹿な質問してすいませんが、この方々が日本で一番上手いテノール歌手ということでしょうか?
A:馬鹿な質問というよりは、答えのない質問ですね~😊
「上手い」というのは主観ですし、何をもって上手いとするのかは人それぞれですよね♪
でも、この御三方が日本のテノール歌手の中でも、人気・実力ともトップクラスであることは、多くの方が賛同くださるところだと思いますよ!
スルーすれば良いところ、丁寧に返信してくださるところに人の良さを感じますし、
本当に素晴らしいテノールだと思って情報発信をされているので、善意しかないのはよくわかります。
しかし問題はそこです。
よっぽどオペラや声楽作品に興味がある人でない限り、人気のある歌手しか演奏を聴いたことがないので、実力を相対的に図る物差しを持っている人は殆どいないのではないかと思います。
そんな中で、「日本の三大テノール」と謳ってしまうということは、逆説的に言えば、
彼等より他の日本人テノール歌手は劣っている。と言っていることと同義とも取れます。
勿論彼女にそんな意図がないのはわかりますが、そうであればこそ、実力について言及するのは避けるべきだったのではないかと思う訳です。
でも、彼等のインタビューは中々興味深かったです。
やはり笛田氏や村上氏はデル・モナコの声を追い求めた結果が今の姿である。ということがよくわかりました。
演奏聴いてれば分るんですが、やっぱりそうかと確信したといったところでしょうか。
やはり日本の声楽界の過ちの一端は、デル・モナコを追い求める歌手が依然として多いことなのかもしれないと改めて思いました。
声ではなくて、なぜずっとフォルテで歌っても音楽として成り立つのかを分析して欲しいものですけど、こんなんだからテノールには「テノール馬鹿」という言葉が付いて回るのでしょう。
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