11/16(日) 浜松国際オペラコンクール
超独断と偏見による講評を書きます。
よって、そういうのが不快に思うかたは以下をご覧にならないようお願いいたします。
それでは、
6人の本選出場者がいた訳だが
簡単に打ち分けるなら
●やりたいことがよく分からなかったソプラノ×1
●持ち声だけで、何言ってるか全く分からない典型的な傍鳴りバリトン×1
●下手じゃないけど癖の強い歌手×2
●そもそも声がないのになんで本選に残ってるのか分からないソプラノ×1
●そこら辺のプロよりよっぽど上手いソプラノ×1
こんな感じ
では詳細
入賞3人
1:藤井 玲南
先日の日コンで2位と聴衆賞を獲得した本日の上位入賞候補
だったんでしょうか?
1曲目のジュリエットのワルツ(グノーのロメジュリ)は、生き生きとしていて、言葉も飛んでいたのに、
2曲目の清教徒のQui la voceで完全に何もなくなった。
言葉も声も飛ばず、ただハイEsを出しただけ。
予想通りと言うか、ウィーン留学するとイタリア物全然歌えなくなる現象はこの人にも出ている。
2:大音 絵莉
大きい音?いゃいゃ、声量全然ないっすよw
1曲目に歌ったヴェルディの海賊のアリア、高音がある訳でもなく、ドラマティックな表現がある訳でもなく、完全な選曲ミス、この曲カヴァレッタないのか?
なぜこの曲を自由曲に選んだのか本人に聞いてみたいレベル
2曲目、ティレジアス。もう声がないのを演技でカヴァーしようという魂胆が見え見え、
ミュージカルなら良いんじゃないかしら?
でも、このコンクールはオペラコンクールなのよね~
3:小堀 勇介
本選で、ドン・ジョヴァンニのDalla sua paceを選択するなんて
よっぽど上手いのか?
と思ったら、残念ながら鼻声だった
でも、言葉ははっきり聴こえて、丁寧な音楽作りをしていて共感は持てた。
2曲目に歌ったロッシーニ、イタリアのトルコ人のアリアも、アジリタはしっかり音程もテンポもハマっていたので、そこは素晴らしいが、如何せん声が全て鼻
根本的な発声改革は必須
入選
3位:アナスタシア コージュハロバ
カザフスタン人のソプラノ。
中音域が全て咽喉声になってしまうのが非常に残念だが、上の抜けは素晴らしく、ピアニッシモも巧み
1曲目ルイーズのアリア、高音の透き通ったピニッシモは美しかったがそれ以外は聴かせ所がなかったイメージ
2曲目のトラヴィアータ、アジリタはそこまで上手いという訳ではなく、中音域がやっぱり問題だが、最後のハイEsは見事だった。
このアリアは最後上げない方が役的に相応しいと思うが、この人は上げても許せるレベルで歌えていた。
2位:ユン キフン
きっと、1階席の前の方で聴いていたら素晴らしいバリトンだったのだろう。
歌った曲が、いきなりヴォータンの告別
プログラム見ただけで興奮したさ。
こんな曲歌えるなら間違えなく上手いだろうと思って・・・
だが、4階席で聴いた私には神々の長とはお世辞にも言えない声しか届かなかった。
まず、ドイツ語なのに子音が全く飛ばない
リープヴォールムニダとか歌ってたのか・こらぁ!
響きが全て胸から下で、超良い声なんだろーな、という唸り声がする訳だw
ピアノは全て飲み込むので、そもそも唸ってる声すら聞こえない。
言葉が飛ばない、レガートがない。
この二点で私としては既に歌とは言えないのだが。
バドミントンの羽が戻されるとか、卓球台が傾く位何か大きな力が働いて入選したんか?
審査員長の木村俊光氏は「発声」を評価したらしいが、この発声に評価すべき何があったのか聞いてみたいものである。
デカイ声=良い発声とでも言うのか?
1位&聴衆賞:鴫原 奈美
1曲目のヴァリー、「Ebben・・・」の入りが緊張のためか、慎重になり過ぎた為か、やや不明確な声で始まってしまったのは残念だったが、そもそもの歌うポジションが他とは明らかに次元が違う。
奥の豊かな響きを会場中に響かせられた唯一の歌い手
2曲目のオテッロ、柳の歌で、低音で喋る部分。あそこの声が静まり返った会場に染み入るように響き、一方でとどまることなく淡々と語られる様子は圧巻だった。
上から下、ピアノからフォルテまで同じポジションで処理できるようになっているとは驚嘆した!
会場の緊張感が明らかに他の人が歌ってる時とは違った。
知人という贔屓耳を抜きにしても「ブラーヴァ」が出て「あぁ、身内ね!」なんて思わないで、逆に自分も言いそうになった。そういう次元の演奏だった。
入賞者によるガラコンが浜離宮であるようなので
興味のある方は聞きに行ってみると良いかもしれない。
はじめまして。
知人から娘さんがんばっていますね。ネットで見ましたよといわれ、検索するうちにこちらのブログに行き当たりました。
私は鴫原奈美の母親です。
奈美の歌を高く評価してくださっているのを知り、本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
本人に知らせましたら大変喜んでおりました。
奈美は現在に声楽の先生、コルペティに師事し、子育てしながらがんばっています。浜松のコンクールのときお腹にいた子供も4歳になりました。
奈美にとって、大きな励ましをいただいたと思っております。ありがとうございました。
psできれば、お名前を教えて頂けるとありがたく思います
鴫原悦子様
わざわざ暖かいメッセージを頂きありがとうございました。
どうしても世間的には名前の売れてる人が一流という見方をされますが、
本当に上手い方、努力した方が報われて欲しいと思ってこのようなブログをやっています。
匿名にしている理由としましては、
友人知人であっても、時には厳しいことを書けなければ意味がありませんし、
逆に、私が友人や同じ大学の先輩後輩を称賛したとしても、世間的にあまり説得力を持たないと思うのです。
なので、ここでは匿名でお許し頂けますでしょうか。
alkanist_heissich@yahoo.co.jp
上記アドレスへご連絡頂ければ、もう少し詳しく私自身のことについてお伝えできますので、
お手数ですがよろしくお願いします。
ありがとうございます。お名前の件、了解いたしました。
またご連絡いたします。