【指揮】エマニュエル・プラッソン
【演出】ニコラ・ジョエル
【美術】エマニュエル・ファーヴル
【衣裳】カティア・デュフロ
【照明】ヴィニチオ・ケリ
【舞台監督】大仁田雅彦
【ウェルテル】ディミトリー・コルチャック
【シャルロット】エレーナ・マクシモワ
【アルベール】アドリアン・エレート
【ソフィー】砂川涼子
【大法官】久保田真澄
【シュミット】村上公太
【ジョアン】森口賢二
先日のジークフリートと比べて、最初からオケがしっかりドラマ作ってるんですわ♪
プラッソン流石!
マスネはワグネリアンでしたから、オケの構造的にやっぱり求められるモノはワーグナーと似ていると思うのです。
ヤノ爺が如何に何もない音楽を作っていたかを再認識した訳だがw
歌手については、一言で言ってしまえば、コルチャックが抜けてた。
歌手の実力図るには正面の一番後ろの席に限りますな。
そんな訳で、評論家は絶対書かないようなコトを今日も書いていきますので、批判的な意見は見たくない方は以下御覧にならないことをお勧めします。
【ジョアン】森口賢二
とても良い声なんですよ。
たぶん、持ち声としてはエレートより良いと思う。
だが如何せん声を押し過ぎる。
そこまで良い声出さなくても、普通に喋ってくれれば良いのに。
役的にもね
【シュミット】村上公太
ナザール意識し過ぎ?
この人フランス物ちゃんと勉強したことない?
オシアンの歌、2番の歌詞滅茶苦茶やw
一見アクートっぽいとこ入ってるように聞こえるけど違う。
この役では流石にかなり軽く歌ってはいたが、逆に鼻に入り過ぎたり、
30代半ばで伸ばしてる音が一々揺れるのは結構マズイと思う。
たまに良い響きがあるので、押す癖なんとかしないと●鉢みたく喉こわすよ
【大法官】久保田真澄
良く、ドイツ式発声とかいう今となっては死語とも言える言葉を使う人がいるが
この人は古き悪き日本版ドイツ式発声であるw
なんだろう、とにかく圧力で全部声出してますよね。
なんでそこまで声作る必要があるのか?
普通に出せよ!と言いたい。
【ソフィー】砂川涼子
いわゆるアイドルクラシックに入ると思う。
イケメンで大した実力なくて売れてる男性をジャニーズクラシックと言うらしいが、
まぁ、この方はその逆でしょう。
こういうこと書くと、ファンから叩かれそうだが、事実なのでしょうがない
確かに、一声聴いた感じだと綺麗な声に聴こえるし、決して日本人に有り勝ちな浅い声ではない。
でも、この人、全くレガートで歌えない。
要するに詰めてます。
本来はたぶんレッジェーロの声なのだろうがリリコに作ってる。
その証拠に上半身しか鳴ってない。
最近のソプラノにはこのタイプがとても多い気がする。
簡単に言えば上手そうに聴こえる美声っぽいけど物足りない。そういう声
【アルベール】アドリアン・エレート
この人は、個人的にリート歌手としての方が評価している
繊細な表現だったり、言葉の扱いはとても上手いけど、如何せん鳴りが弱い。
たいして高い音ないのに上もちょっとキツそうだったり、声的には良いとは言い難いが、
全体的には上手くまとめていたのではないだろうか?
声はあまり持ってないけど単純には歌は上手いと言ってしまえば良いかな?
【シャルロット】エレーナ・マクシモワ
深くて良い声ではあるが、硬口蓋で声が止まってるというか、
まぁ、奥で全部鳴ってるんですよね。
だから言葉が飛ばない。
でもピアニッシモとかで抑えてる時は悪くない。
有名な手紙の場なんかは音楽もしっかり流れていて中々良かったと思うが、
フォルテが全部奥に入ってしまうのは気になった。
ロシア系の歌い手には多い傾向だが、この人も例外ではなかった。
【ウェルテル】ディミトリー・コルチャック
1人次元が違った
どの音域、発音、強弱関係なく全て真っすぐ声が飛んでくる
全ての響きが硬口蓋に集まって喋れてるんですよね。
有名なオシアンの歌は勿論良かったが、何と言っても4幕が神演ではないか?というレベル
死にかけ状態で終始歌うから、当然常にピアノの音楽なのだけど、
弱弱しい表現なのに、輝かしく張りを失わない響き
座ってようが寝てようがまったくブレない技術
言うことない。
最初はこの人にウェルテル役は重いかと思ったが、全然そんな事はなかった。
近頃、シャーガーや今回のコルチャック、先日のピルグと素晴らしいテノールばかり聴いてるので、どうしても耳が厳しくなってしまいますねw
この耳で次はフォー●トの水車小屋でも聞きに行くか(爆)
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