【2016/3/9】新国 イェヌーファ

恥ずかしながら、
わたくし「イェヌーファ」というオペラ観るの初めてで、予習もしてなかった。
更に、そもそもチェコ語のオペラ初めてで、チェコ語歌ったこともない。

そんな訳で今日はマトモな感想が書けません。
しかし、いつも通り発声関係は思ったこと書くので、批判的な感想を不快に思われる方は読まないで頂いた方が良いかと思います。

さて、ヤナーチェクの音楽については
私がわざわざ書くまでもなく詳しく書いてある資料を見て頂くのが良いかと思いますが、
オペラにミニマルな要素が入ってるというのは結構新鮮ですね。
歌い手が歌った旋律をオケが何度も反復するという劇的効果の大きさには驚いた。

以下 歌手陣評価

1)針生美智子(カロルカ役)
脇役とはいえ、もっと他に適任者はいなかったのだろうか?
と思ったら日声協関係者か
http://www.jvf.gr.jp/01haryuu.html
この歌聴いて頂ければ解説は不要かと
※チェコ語で歌える人が他にいないから選ばれたに違いない(その1)

2)志村文彦(村長役)
日本人ブッフォバスと言えばこの人です
下手な外国人よりよっぽど声量もあり、脇役をやらせると下手な主役食える実力あるけど
なぜか脇役しか歌わないんですよね~
シムシムは今でも大学で愛されているのだろうか?

3)ハンナ・シュヴァルツ(ブリヤ家の主人)
なんですかこの人は
得意な音域はデカい声(てか耳障りなうるささ)なのに、ちょっと外れると全然聴こえねぇ
今時、こんな太っとい息でパワーゴリ押しする歌手いたんですね~
時代錯誤も甚だしい
相当昔の映像みたいですが、このまんまの喉声、脇役で良かった
こんな声長時間聴いたら体調悪くなってましたねw
※チェコ語で歌える人が他にいないから選ばれたに違いない(その2)

4)ジャンルカ・ザンピエーリ(シュテヴァ役)
この人がまた特徴的で
高音がミスチルの桜井 和寿を思わせる汚さでしてw
自分ではメルヒオールのように低音と同じ響きで高音出てるぜ~!
とか思っているのでしょうか?
この程度の外国人呼んでくるなら流石に日本人でも十分
※チェコ語で歌える人が他にいないから選ばれたに違いない(その3)

5)ヴィル・ハルトマン(ラツァ役)
低音の鳴りは悪くないのだが、高音で硬くなる。
そこまで歌いっぱなしという役でもないが、ナクソス島のバッカスみたく、かなり高いところをドラマティックに張らないといけないので、結構難しい役なのだろう。
ところどころ不安定になったり裏返りそうになった所もあったがなんとか踏ん張った感じ。
ただ、発声は良くない
体格からして完全にパワー系だな、とは思ったが、あの歌い方で何歳まで歌えるか?
魔笛のASでこんだけ張ってるからなぁ。今後ヘルデンになったら寿命近いと思って良いかも。

6)ジェニファー・ラーモア(コステルニチカ役)
演技、表現力は流石ですね。
マイヤーのオルトルート見てるかのような、迫力でした。
ただ、単純に発声という面では好きになれない。
オケがちょっと強くなると消される。
基本的に響きが低いところ、音に寄っては籠ってるレベル
素晴らしい楽器を持ってる方だなとは思うし、音楽性も兼ね備えてるとは思うが、響きで歌うということが出来ない以上発声技術に関してはどうかな?
ロッシーニメゾやってた人って響きを固めて歌う人が多いのはなぜなのだろう?

7)ミヒャエラ・カウネ(イェヌーファ役)
高音は綺麗に抜けますが、歳とっても下が鳴るようにならない。
なんだろう?上手いのだけどドラマが薄いと言うのか、
ラーモアと正反対で、あえてそういうの狙ったのだろうか?
でも、このイェヌーファという役は、Rシュトラウスの諸役のように成長しなければならない。
ただ綺麗な声を当てて清廉潔白なヒロインでいるというのは正しいのだろうか?

正直、自分が全然言葉分からないから発音を聞き取ることができず
もしかしたらチェコ語勉強した方には素晴らしいディクションで歌われてて、表面的ではない表現がなされていた歌い手もいたのかもしれないし、それなりに聴きこんでる方には音程が気になったりしたことがあるかもしれないけど、私が聴いた感想はこんな感じである。
モーツァルトとかなら知らない曲でもリズムや音程ずれれば分かるけど、近現代は正直曲知らないと間違ったとしてもわからんw

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