ボーイソプラノ Heldur Harry Poldaは今後どうなる?

Heldur Harry Polda(ヘルデュア ハリー ポルダ)は1996年、米国生まれのボーイソプラノ歌手。

ボーイソプラノは声変わりする前のわずかな時期しか輝けない特殊な声種ゆえに合唱ならば児童合唱がありますが、独唱歌手としてはあまり注目されることがないと思いますし、私もここで取り上げるつもりはありませんでしたが、この人は実に立派な歌いぶりなので、紹介したいと思います。

 

 

カッチーニ Ave Maria

初めて聴いたとき、実に立派な響きで驚きました。
ボーイソプラノといえば、よく天使の歌声などと形容されて、
ただ美しい響きが特徴の歌手が生まれては消えて行った印象でした。
例えば

 

 

Anthony Way

アンソニー ウェイは大人の歌声とは発声がそもそも全然違うような、本当に少年独特の響きなのですが、ハリー ポルダは中音域で芯のある大人顔負けの響きを聴かせています。
天使の歌声と言えば、こういう少女もいましたね。

 

 

Charlotte Church

ついでに、日本でも最も知名度の高いソプラノと言える方が歌うと

 

 

森麻季

もう、Aveの「ve」で日本を代表することになっているソプラノの森麻季姫は響きが崩れてす。
シャルロット チャーチは、言い方は悪いですが所詮は少女の歌で、
特に美しい響きでもなく、子供の割には上手いね。という程度。
しかし、ハリー ポルダはこの響きにしても、母音の幅にしても、驚くほどの完成度で安定しています。
現在は20歳を過ぎているので、今どのような声になっているかはわかりませんが、子供の頃からしっかり身体を使えてるというのは、将来的に見ても絶対良い歌手になるだろうな。と思わずにはいられません。

 

 

 

アルヴォ ペルト Vater unser Soloist

エストニアの作曲家のようですが、歌詞はドイツ語です。
流石に米国人の少年なので、発音はあまり聞き取れませんが、
悪い癖が一切ないのが素晴らしいですね。
このような声と比較すると、一見無垢で美しいように聴こえる森麻季氏のような歌声も、実は色々と良くない癖がある声だということがわかるのではないかと思います。
ボーイソプラノでもこれだけ中低音鳴らせるんだから、
レッジェーロソプラノだって中低音がスカスカじゃダメってことです。

それにしても、ハリー ポルダはこれだけの実力がありながら大してCDもないし、映像も上記で紹介しているものしかありません。
Libera みたいな少年合唱団の人気と比べて何という世間的注目度の低さだろうか・・・。

 

 

Libera

ソロ歌ってる子なんかと比較しても、ハリー ポルダの声が如何に少年離れしているかがわかります。
逆に、Liberaがそこまでもてはやされる理由がよくわからない・・・。

 

 

CD

 

 

 

コメントする