【2014/3/21】新国立劇場「死の都」

■指揮:ヤロスラフ・キズリング
■演出:カスパー・ホルテン

■キャスト
【パウル】トルステン・ケール
【マリエッタ/マリー】ミーガン・ミラー
【フランク/フリッツ】アントン・ケレミチェフ
【ブリギッタ】山下牧子
【ガストン/ヴィクトリン】小原啓楼
【ユリエッテ】平井香織
【アルバート伯爵】糸賀修平
【リュシエンヌ】小野美咲

前回のトリノ王立に引き続き
総合的なことは評論家に任せて、私の独断と偏見で主要歌手を採点しちゃいますw
ちなみに、今回は2日間公演に行き、複数の席種で演奏を聴いたので、以前よりも客観的に聴けてるかもw

見方
採点方法
○1点、●0.5点の5点満点評価

評価項目
発声:発声の善し悪し(完全な独断です)
声量:そのまま(あくまで声のデカさで響きの豊かさとは別)
表現:言葉の言い回しとか発音とか演技
総合;安定感や音程なども含めて総合的に評価した点数

【ブリギッタ】山下牧子
発声:○○○○
声量:○○○○
表現:○○○○
総合:○○○○

特に聴かせ所がある訳でもなく、劇的な表現も必要ない分、何気ない言い回しが重要になってくる役
日本人でこういう役を無難にこなせたというのは凄いことだと私は思うのだ。
欲を言えば、高音がもっと抜けてくれればと思うけど、役柄的に立派な高音が出ても違和感がある。
変な外国人連れてくる位ならコレで善し!

【フランク/フリッツ】アントン・ケレミチェフ
発声:○○○
声量:○○○○●
表現:○○○
総合:○○○●

評価が難しいのがこの人
声は確かにデカイ。
言ってしまえば、ラジライネンと同じタイプかな?
でもとにかく武骨。
フランクの時に一幕と二幕で変化が感じられないし、FISで声を絞ってる感じ。
Gより上は歌で使えないのかな?という感じの声
Pを出す時も抜いてるので、自在にメッサ・ディヴォーチェは出来ない。
発声技術にやや難有
そう考えると、TJマイヤーが来てくれてたらなぁ。
と思った聴衆は私だけではなかろう。

【マリエッタ/マリー】ミーガン・ミラー
発声:○○○○○
声量:○○○○○●
表現:○○○○○●
総合:○○○○○●

3日目よりも今日の方が良かった。
3日目は1階で聴き、今日は4階で聴いたにも関わらず、明らかに表現は今日の方が堂々としてたし、言葉も前に出ていた。
有名なマリエッタリートでは、独特なチリメンヴィブラートが目立ち、中低音で真っ直ぐ声が出ないのはちょっと残念な感じだったが、悪い演奏という訳ではなかった。
逆に高音は安定していて、しっかり抜けていたのは素晴らしい。
後は奥の響きがついてくると尚更良いピアニッシモが出来るようになるだろう。

全体的に集中力を切らさず、丁寧でありながら大胆に歌っていたのは非常に好感が持てた。
極東の国まで来て、こういう体当たり演奏をしてくれると単純に嬉しい気持ちになる。
金集めの適当演奏しに日本にくる輩と、それを見抜けない(見抜いても商売上酷評できない)評論家にはもううんざりだ!
※注:コレは演奏の感想とは別に個人的な意見デスw

【パウル】トルステン・ケール
発声:○○○○○
声量:○○○○
表現:○○○○
総合:○○○○○

常々、ワタシがこの歌い手を崇め奉っていることはマイミクの皆様ならご存知かと思う。
もう、10年以上も彼でこの作品を聴きたいと望んできたのだ。
そんな訳で、客観的な評価などできる訳もないのであるが、褒め言葉を並べる前に、一応客観的な意見も述べておこうw

まず、技術的に安定し過ぎているが為の欠点として、ミラーに比べると抜いてる個所がはっきり分かってしまうこと。
時々全く声が奥から出てこなくなるのは頂けない。
そして、贅沢な意見だが、歌が美し過ぎる。

これはディーン・スミスやヴァルガスも同じことが言えるのだけど、高い技術を持ってるが故に平坦に聞えてしまうことがある。
もっと真理に迫った表現を求められた場合、汚い声はやっぱり必要なのだと思う。
ヴィントガッセンを聴けばよく分かる。
素人耳には無茶苦茶歌ってるように聞えるけど、ものすごいテクニックを実際は駆使している。
あぁいう領域を是非彼には目指して欲しいものだ。

最後に、最後の音が消える前に「ブラヴォー」叫ぶ聴衆は勘弁してちょ!
そして、合唱下手過ぎ。アマチュアでもアレよりマシな合唱できるわ!

 

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