ハンブルク州立歌劇場の女声陣も危機的状況だった!!

過去の記事でイタリア人ソプラノの発声がかなり崩れていることを紹介したが、
今回はドイツのDie Staatsoper Hamburg(ハンブルク州立歌劇場)の女声歌手を取り上げたい。

これも個人的な理由ではあるが、知人が先日ハンブルクの劇場に行ったらしいのだが、
ほぼ爆睡して演奏についてはあまり覚えてない。
ということを言っていたので、どの程度の歌手が出ているのかを調べてみた。

その結果、結論から言えば、とにかく硬い声の歌手のデパート状態。
国籍は様々だが、声質にはかなり偏りがあるように感じた。

 

 

 

Elbenita Kajtazi

(モーツァルト 魔笛:パミーナ役/フィガロの結婚:スザンナ役)
この映像ではジュリエット、劇場ではパミーナとリリコレッジェーロ~リリコということになると思うが、
メゾを思わせるような音色で全く軽やかさがない。
この演奏で歌っているのはジュリエットのワルツである。
こんな一生懸命歌うアリアでないのは明白。
無駄に力んでいるから軽く歌えないし響きも上がらない。

 

 

 

Lise Lindstrom

(ワーグナー ニーベルングの指環:ブリュンヒルデ役)
高音はそこまで気にならないが、中音域で明らかに力んでいる。
顔の表情を見てもわかる通り、自然な響き以上に中音域を太く強くしようとし過ぎて、
逆に言葉も飛ばず硬い声になり、時々喉に引っかかる音がある。
しかし、これでも、ここで紹介する歌手の中では癖の少ない方だろう。

 

 

 

Jennifer Holloway

(ワーグナー ヴァルキューレ:ジークリンデ役)
典型的な喉を押して歌う歌手
調べてみるとメゾソプラノ上がりのようだが、
同じメゾソプラノ上がりでワーグナーのソプラノ役を歌っているワトソンやウルマーナと比較すれば、
違いは明らかだ

 

 

 

Linda Watson

(Rシュトラウス 影のない女:皇后役)
数年前までは現在最高のワーグナーソプラノの一人だっただろうが、
現在は声の揺れが気になりはじめる状況になってきた。
元から音程が下がり気味の傾向があったので、ソプラノ役はそろそろ危ういと思う。
そのことは繊細なリートの演奏を聴けば粗がよくわかる。

 

 

ワーグナー ヴェーゼンドンクリーダー Träume

この通り、ピアノで音程を維持することができない状況である。

 

 

 

Nadezhda Karyazina

(ビゼー カルメン:カルメン役/ヴェルディ レクイエム アルトソロ)
こちらも典型的な喉押しタイプ
それ以外の説明ができない。

 

 

 

Nicole Heaston

(モーツァルト フィガロの結婚:伯爵夫人役)
なぜこんな歌い方をするのだろう?
奥で歌っているのに浅い響きで全く響きが乗らない。
この声で伯爵夫人とはシャレにならない。
知人が見たのがフィガロと言っていたので、恐らくこの人の伯爵夫人で爆睡したということで、
それなら仕方ないと思えてしまう。
否、恐らく自分だったら3幕で退出しているかも・・・。

 

 

 

 

 

Lilly Jørstad

(モーツァルト フィガロの結婚:ケルビーノ役)
あの、「si」が発音できず、全て「se」に聴こえるというのは、
つまり”i”母音が全て奥で発音されている証拠。
その地点で論外である。
って、フィガロの女声キャストがことごとく酷い。。。
これに比べれば日本人キャストでも全然良い演奏はできるのでは?

 

 

 

Oksana Dyka

(ヴェルディ アブッコ;アピガイッレ役)
ワトソンを除いた今まで紹介した歌手の中では、一番響きが乗ってはいるが、
それでも全くレガートで歌えておらず、無駄なヴィブラートが掛かっている。
それでも、中低音では喉を押さないので、まだ他の歌手に比べて響きが落ちたり、
無駄に声が太くなったりしないのは良い。
ただ、如何せん頬筋を吊り上げて歌うので全体的に硬くて広がりのない響きになってしまう。

 

 

 

Kristina Mkhitaryan

(ヴェルディ リゴレット:ジルダ役)
素人がオペラ歌手の物まねをした声を立派にした感じの発声である。
今時こんな歌い方の歌手がいることに驚くが、この声でジルダを歌うというのが更に驚きである。
因みに、2013年のNeue Stimmenというコンクールでは別人のような演奏をしていた。
以下がその時のものだが、コレを見ても分かるように、発声というのはちょっとしたことで直ぐに崩れてしまうのである。

 

 

 

 

 

Irina Lungu

(ヴェルディ 椿姫:ヴィオレッタ役)
昨年ウィーンでも同役を歌っているので、現在脂の乗り切った歌手なのか?
と思ったら、全くレガートで歌えない、響きが全部落ちているという有様。
基本的に口も横に開いていて響きが平べったい。
一流劇場でヴィオレッタをやれる声とは到底思えない。

 

 

 

Julia Lezhneva

(ロッシーニ セビリャの理髪師:ロジーナ役)
バルトリの後継者のような歌手。
癖はあるが、これだけの超絶技巧ができるのであれば一聴の価値はある。
技巧を取った後にどのような歌唱が残るのかには興味があるが、
多少籠る感じはあるが、強い中低音の響きは立派なものだ。
因みに、この人はメゾソプラノではなく、ソプラノということになっている。
この声、誰が聴いてもメゾだろ?
と思うのは自分だけなのか・・・。

 

 

 

Carmen Giannattasio

(ヴェルディ 仮面舞踏会:アメーリア役)
なぜこうも発音が奥に籠ってしまう歌手が多いのだろうか?
リンダ ワトソンのヴァルキューレを聴いても分かる通り、
超ドラマティックな役を歌っても、響きが奥に籠るということはあってはいけない。
深い響きと籠った響きは全然意味が違うのだが、どうもハンブルクはこういう響きが好きなのか?

 

 

こんな感じで聴いてきた通り、ワトソンとディーカ以外の歌手はことごとく響きが奥だ。
まぁ、ケント・ナガノにリングを振らせるような劇場だから、
ハンブルク州立劇場というのは現在ではとてもイタイ劇場なのではないか?と思わずにはいられない。
勿論レージネヴァのように素晴らしい才能を持った歌い手や指揮者が全く出演してない訳ではないのだが・・・。
それにしても、ドイツ人のプリマがいない。
国際色が豊なことを否定する訳ではないが、同じ位のレベルなら地元の歌手を優先して起用するとかはあっても良いのでは?

 

 

 

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