ミューザ川崎シンフォニーホール開館15周年記念公演「グレの歌」
<キャスト>
指揮=ジョナサン・ノット
ヴァルデマール=トルステン・ケール(テノール)
トーヴェ=ドロテア・レシュマン(ソプラノ)
山鳩=オッカ・フォン・デア・ダムラウ(メゾ・ソプラノ)
農夫=アルベルト・ドーメン(バリトン)
道化師クラウス=ノルベルト・エルンスト(テノール)
語り=サー・トーマス・アレン
合唱=東響コーラス
管弦楽=東京交響楽団曲目・演目シェーンベルク:グレの歌(日本語字幕あり)
既に過去に記事にしている歌手が何人かいるので、
そちらも参照ください。
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ドスの効いた神々の長の声を持つ男 Albert Dohmen
記事にしていない歌手については下記のような感じ
Okka von der Damerau
マーラー Nicht Wiedersehen
ハンブルク生まれで、フライブルク、ハノーヴァー、バイエルンとドイツ各地で研鑽を積んだようだが、
発声的にはやや硬さがあり、リート歌手としてはちょっと言葉より声で歌い過ぎている感じはあるが、
声そのものは深さがありながらも重くなったり、籠ることなく低音が鳴らせるところは良い。
ただ、これがホールの後ろまで届くのかどおかは実際に聴いてみないと判断が難しい。
Norbert Ernst
マーラー Um Mitternacht
オーストリア生まれで、この人もオッカ フォン デア ダムラウ同様キャリアの最初はコンサート歌手だったようだ。
ただ、この人も発声には癖が強い。
本来はもっとリリックで軽い声だと思うのだが、ちょっとパワーで押してしまって響きが上がっていないので、
所々音程が低く聴こえるし、何より声が揺れている。
この曲を歌って声が揺れてはいけない。
だが、グレの歌だったらこの声は逆に合うような気がする。
Sir Thomas Allen
マーラー Die zwei blauen Augen
語りにこんなレジェンド級の歌手を呼ぶとは!
トマス アレンと言えばドン・ジョヴァンニのようなモーツァルト作品を中心としたオペラから
リート歌手としてもシューベルト~マーラーまで大変優れた歌唱を残している人。
一体どんな語りを聴かせてくれるのか楽しみだ。
ドーメンとケールを呼ぶならワーグナーやってくれ!
と言いたくなるところだが、
豪華キャストのワーグナー演奏は今後も定期的に日本で行われる可能性が高いが、
こんな豪華キャストのグレの歌はそうそう聴けるものではない。
オケが東京交響楽団とは言っても、チケットの値段を考えればかなり破格と言える。
後は指揮者がノットかぁ・・・と言うのはあっても、それを差し引いてもコレは絶対行くべき演奏会であろう。
少なくとも、英国ロイヤルオペラの来日公演(特にファウスト)や、
BPOの来日公演に数万払う位なら絶対こっちへ行くべきだ!
ついつい声楽以外の話題にも触れてしまった・・・。
いまのベルリンフィルで
S席:¥43,000
A席:¥38,000
B席:¥34,000
C席:¥28,000
これはいくら何でも完全に日本人をなめてるとしか言いようがない。
それに比べて、このグレの歌はS席で¥12,000
キャスト考えれば破格としか言いようがない。
もし、ご意見などある方は掲示板へ書き込みよろしくお願いします。
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