PROMUSICA JAPANの【新人発掘シリーズ始動!】 と謳っている内容が酷いとしか言いようがありません。
プロムジカの公演スケジュールはコチラ
第一弾として呼んだのが
Claudia Pavone(カラウディア パヴォーネ)
本人のHPはコチラ
初来日とは言え
既にイタリア各地の大劇場、ローマ、フェニーチェ、トリエステなどで歌っており、ヴィオレッタを当たり役にしています。
2018年 トリエステでの椿姫
第二弾
Manuel Amati (マヌエル アマーティ)
恐らくデビューは2016年で、ロッシーニテノールとしてペーザロを中心に活躍しはじめた若手テノール
このような人ならまだ新人発掘と言えるでしょう!
ロッシーニ セビリャの理髪師 Se il mio saper voi bramate
第三弾
Lucrezia Drei (ルクレツィア ドレイ)
新人発掘?
既に新国でアディーナを歌った歌手を新人発掘と言えるのでしょうか?
ロッシーニ Petite Messe Solennelle O salutaris hostia
こんな感じで、今年の8月から定期的にイタリア物を得意とする若手を呼んでくる企画のようですが、
驚くべきはそのチケットの値段です。
なんと王子ホールの公演は
全席指定10,000円
参考までに、ルクレツィア ドレイのチケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1939506
他のホールでも、
A席8,000円、S席10,000円
参考までに、マヌエル アマーティのチケット情報
https://eplus.jp/sf/detail/3058620001
伴奏を担当しているのは、全ての公演が内田清孝氏ですが、
調べた限り、〇ャ〇〇アーツ関連でよく伴奏してる、浅野菜生子氏のような伴奏のスペシャリストという訳でもないようです。
ちょっと待てッ!
新人発掘と言うのは、まだ売り出し前、つまりギャラも安い内に、才能のある若手をいち早く紹介するような活動じゃないのでしょうか?
しかも、オケ伴奏な訳でもなく、ピアニストもスカレーラみたいな超大御所を起用している訳でもありません。
このような代物を「新人発掘プロジェクト」と言えるのでしょうか?
ルクレツィア・ドレイの演奏会は1月ですが、
曲目未定で既にチケットが発売されているのです。
つまり、目玉となる曲目すら決まってない状態でチケットの値段だけ決まっている。
ソロ リサイタルで10,000円って超一流歌手の値段です。
少なくとも、今年の春来日したブリン ターフェルのリサイタルが同じ値段でした。
しかも伴奏も日本人ではありませんでした。
来年の2月に予定されている、既にリートの巨匠と言えるディートリヒ・ヘンシェルの水車小屋なんて5,000円です。
伴奏は日本人ですが、リート伴奏の第一人者の岡原 慎也氏なので、安過ぎる価格設定です。
こうやって他の公演と比較すれば、
こんな金稼ぎしか頭にないような企画など頓挫して然るべきでしょう。
己惚れている訳ではありませんが、新人歌手の発掘なら私のサイトを見た方が、よっぽどフレッシュな歌手と出会えますし、お金も掛からなくて良いと思います。
こういう記事を書いている身として、「新人歌手発掘シリーズ」の名の元に、アホみたいなチケットの値段設定をする一方、メインとなるプログラムすらネゴっていないプロムジカは、本気で将来有望な新人に、一番得意な曲を歌って貰って、少しでも日本での認知度を上げよう。
というような熱い思いで運営されているかとても疑問です。
なお、私が最後に王子ホールで声楽の演奏会に行ったのは、
マーク パドモアが歌って、ポール ルイスが伴奏したリサイタルでしたが、チケットは7,000円でした。
これだけのビッグネームの歌手と伴奏者を揃えても10,000円いきません。
つまり、王子ホールという会場がばか高い訳でもなく、
新人に超破格のギャラを払っているとも考えられません。
※私の知人に浦安のホールの企画をやっていた人がいますが、ポール ルイスは凄いピアニストだけどギャラ高くて浦安ではとても呼べない。と言ってました。
以上のようなことを総合して、普通に考えればプロムジカはダフ屋的な価格設定をしている。
と結論付けるしかありません。
この企画のキャスティング、チケットの値段について皆様はどう思われますでしょうか!?
コメントする